医科歯科連携について
医科歯科連携は、2010年、がんと緩和ケアの患者さんを対象に、日本歯科医師会と国立がんセンターで始まりました。
術前の歯科治療や口腔ケアが、がんの術後や緩和ケアの患者さんの抗がん剤治療において口腔内トラブルを予防し口から食べることが重要だということになり取り組まれました。
鹿児島県では、2012年に鹿児島県歯科医師会と鹿児島医療センターで、院内歯科を備えた、都市部大病院での医科歯科連携ということで始まりました。
当院は2013年8月より出水郡歯科医師会と連携し、当院が主催する研修会に参加し、連携を同意された歯科医院を対象に必要に応じた医科歯科連携を行っています。
化学療法に関する同意書に歯科治療に関する文言を追記することで、歯科受診についても同時に同意を取っています。
化学療法開始の説明時に口腔内のトラブルや食事摂取状況、直近の歯科受診歴を確認し、患者の同意があった場合、リスク評価と治療を歯科医師に依頼しています。
連携は文書を通して行っており、基本的には厚生労働省が定める手術や化学療法施行患者を対象に実施しています。